ゼットソー265の失敗例と対策|よくある間違いと改善方法

木材カットの定番として知られるゼットソー265。
プロもDIYユーザーも幅広く愛用していますが、「よく切れる」道具ほど使い方で仕上がりに差が出るものです。
この記事では、ゼットソー265で多くの人が陥る“よくある失敗”を深掘りしながら、「なぜ起こるのか?」「どうすれば回避できるのか?」を、分かりやすく解説します。

1. 切り口が曲がってしまう

木材を切っていると、途中で線からズレてしまうのはよくある悩みです。
特に細い木材や柔らかい材で起こりやすく、「真っ直ぐ切りたいのにどうしても曲がる」という声をよく聞きます。
◆よくある失敗例
・ 切り始めは線通りなのに、途中で逸れてしまう
・ 裏側が大きくズレていた
・ 切り終わった材を並べたら“斜め”になっていた
◆主な原因
・ 押し切りをしている
・ 刃の寝かし角度が一定でない
・ 道具の“ねじれ”が起きている
・ 木材が固定不足で動いている
・ 姿勢が線と合っていない
ゼットソーは「引くときに切れる」ため、押してしまうと必ずブレが出ます。
また、刃が薄いので、角度や姿勢が少し乱れるだけで曲がりやすいです。
◆改善方法

・ のこぎりは 引く時のみ力を入れる
・ 刃は 15°程度の浅い角度にキープ
・ 木材はクランプで強めに固定
・ 切り始めの溝を「5〜10ストローク」慎重に作る
・ 姿勢は体と線をまっすぐ合わせる
・ ズレても無理に戻さず、一旦軽く“修正”して再スタート
特に“切り始め”が重要で、ここで溝が曲がっていると後から絶対に修正できません。
最初の10ストロークが勝負と覚えておくと精度がかなり上がります。
2. 刃が引っかかる・切り進みにくい

切っている途中で「ガリッ」と引っかかる、妙に重いと感じる場合は、使い方の癖や木材の特性が影響しています。
◆よくある失敗例
・ 切り始めが特に重い
・ 材に引っかかる感覚がある
・ 力を入れないと進まない
◆主な原因
・ 刃の角度が立ちすぎる
・ 前方向へ力が入って挟み込みが起きる
・ 刃に木くずが詰まる
・ 柔らかい木材で摩擦が増す
特に初心者は「前に押してしまう」クセが強く、これが最大の原因です。
◆改善方法
・ 刃の角度は 浅くゆっくり
・ 力は常に「引く方向のみ」
・ 数回引いたら刃先を軽く振って木くずを落とす
・ 挟まる場合は 切り進んだ側に薄い木片を差し込み開く
ゼットソーは力を入れなくても切れます。
引っかかるときは、ほぼ必ず“力を入れすぎ”か“角度のミス”です。
3. 切り口がガタガタ・ささくれる
ゼットソーでの切断面の荒れ、特に合板や化粧板は悩みが多い部分です。
◆よくある失敗例
・ 切り口がギザギザ
・ 繊維がささくれてしまう
・ 合板表面が欠ける
◆主な原因
・ 刃の速度が早すぎる
・ 力を入れすぎて刃が暴れる
・ 繊維方向に逆らっている
・ 刃の寿命が近い
切れ味が落ちた刃は、表面を“えぐる”ように動くため荒れやすいです。
◆改善方法

・ ストロークは一定のリズムでゆっくり
・ 合板はマスキングテープを貼ってから切る
・ 最後は短いストロークで整え切り
・ 替刃の交換サインを確認
・明らかに切れ味が鈍い
・刃が引っかかる
・表面が荒れやすい
→ この3つが出たら交換タイミング
4. まっすぐ切れない(線から外れる)
切った後に木材を並べると「なんか斜めになってる…」というよくあるケース。
◆よくある失敗例
・ 手元は線に沿っているのに裏がズレる
・ 直線がどうしても崩れる
・ 細い木材で特にひどい
◆主な原因
・ 切り始めの溝が曲がっている
・ 刃が薄く“しなりやすい”
・ 姿勢が線と合っていない
・ 腕だけで動かしている
のこぎりは肩から動かすことで、動きが安定します。
腕だけで動かすと、細かくブレてしまいズレの原因になります。
◆改善方法
・ 最初の溝を慎重にまっすぐ作る
・ 体・肩・腕・線を一直線に
・ 視線は“刃の先端”ではなく“線”を追う
・ ズレたら一度浅く戻して修正
・ ガイド(当て木)を使うと初心者でもほぼ直線になる
5. 切り終わりで材が割れる・欠ける
切り終わりの「バキッ」という割れは、多くの人が経験します。
ここを丁寧にできるかどうかで、仕上がりの美しさが全く変わります。
◆よくある失敗例
・ 最後の3mmで割れた
・ 切り落ち側の角が欠けた
・ ガタガタのまま終了してしまった
◆主な原因
・ 最後まで同じ速度で切っている
・ 落ちる側が重みで引っ張られる
・ 支えが足りない
◆改善方法
・ 切り終わりの3cmは“別作業レベルにゆっくり”
・ 落ちる側を手で支える
・ 裏から少しだけ切っておく“返し切り”も有効
このテクニックだけで、仕上がりの印象が大きく変わります。
6. 力を入れすぎて疲れる・切りづらくなる
のこぎり作業で疲れるのは、ほぼすべてが「力の入れすぎ」です。
◆よくある失敗例
・ 肩が疲れる
・ 腕がパンパン
・ 呼吸が荒くなる
・ 途中で手が震える
◆主な原因
・ 前方向に力を入れている
・ 刃を押し付けてしまっている
・ ストロークが短く小刻み
◆改善方法
・ ゼットソーは押さない。引くだけ。
・ ストロークは「刃の7〜8割」を使う
・ 力ではなくリズムと姿勢を意識
・ 切る音が軽く「シャッシャッ」となるとOK
慣れると、驚くほど少ない力でスイスイ切れるようになります。
◾️ 総まとめ:ゼットソー265は“基本のフォーム”が一番大事

ゼットソー265は非常に優れたのこぎりですが、刃が薄い分、正しい使い方でないと失敗が出やすい道具でもあります。
逆に言えば、記事で紹介したポイントを意識するだけで切断の精度が劇的に向上します。
🔍 上手く切るためのチェックリスト
・ 切り始めの溝を丁寧に作ったか?
・ 力を入れず“引く”だけになっているか?
・ 木材をしっかり固定したか?
・ 刃の角度は浅く一定か?
・ 切り終わりをゆっくりにしたか?
これらがそろえば、初心者でもプロ並みの切断が可能になります。
*ゼットソー265で真っ直ぐ切るためのコツを詳しく知りたい方はこちら:
ゼットソー265で真っ直ぐ切るためのコツ5選(初心者でもできる)
*ゼットソー265の切りやすい握り方・姿勢について詳しく知りたい方はこちら:
ゼットソー265の握り方・姿勢の研究|切りやすい力の入れ方とは








