消耗品について

コーススレッドで木材を割らない為に/木割れ防止の方法をご紹介

木材にビスを打つ作業の時に一般的に使用されるものがコーススレッドです。

 

コース(目が粗い)という意味とスレッド(ネジ山)という意味からなるビスです。現在ではビスの代名詞みたいな商品がコーススレッドになっていて、このコーススレッドはお値段も非常に安価に手に入るのですごく一般的なビスかと思います。

 

ただ、木材にコーススレッドを打つ際に木割れがする事って結構あるかと思います。最終的に隠れてしまって多少の木割れなら問題無いよという作業であれば別に問題にもなりませんが、「仕上げの部分で絶対に木割れさせたくない」という状況になると話しは別で大きな問題になります。

 

一昔前であれば下地は最終的には見えなくなるし、仕上げ材を留めるうえではなんの問題もないからと下地に木割れが発生しても特には問題になりませんでしたが、最近ではかなり細かい部分にまで指摘されるケースが増えてきていて下地でも木割れしているからやり直してくれと指摘されるケースが増えてきているかと思います。

 

今回は木割れを防ぐ為のいくつかの方法をご紹介したいと思います。

 

木割れの原因について

 

そもそもビスを打った時に木割れが起きてしまう原因は、ネジが打ち込まれた時に木材が広がる力に耐え切れないというのが原因です。

 

なので広がる力を極力抑える為にビスを打ち込んだ時の抵抗力を限りなく抑えていく事で木割れは最小限に抑える事ができます。

 

木材に対しての抵抗を抑える方法のひとつとしてスリムビス、シャープビスを活用してみてください。

 

スリムビス、シャープビスの活用

 

ビスメーカーによって呼び方は違いますが、スリムビス、シャープビスどちらにしても同じものを指していて簡単に言うとコーススレッドよりもスリムにしたビスです。

 

従来のコーススレッドよりも細くなっている事で木材に対する抵抗力が軽減されて木割れしにくくなっています。堅い木材に対しても有効です。

 

先端部分は切込みが入っていて食いつきが良くなっていますし、頭部分はフレキ状になっていますので頭部分の浮き防止や食い込み性にすぐれています。

 

コーススレッドを打つ前に下穴を空ける

 

スリムビスやシャープビスを活用しても木割れする時はしてしまいます。スリムビスやシャープビスを木材に打ち込むよりももっと確実に木割れを防ぐ方法は下穴を空ける事です。

 

コーススレッドの太さよりも若干細いドリルで下穴を空けてその後にコーススレッドを打ち込むと木割れがほとんどしません。

 

ただし、この作業はデメリット部分もあってコーススレッドを打つのが1本だけとか数本だけという状況であれば下穴を空けてコーススレッドを打つというのは有りだと思いますが、下穴を空ける作業とコーススレッドを打つ作業とダブルの作業を必要とするので数多くコーススレッドを打つ必要がある場合には全く適していません。

 

なので通常の作業をする際に大工さんで下穴を空けてコーススレッドを打つ大工さんなんていないに等しいかと思います。手間隙掛かりすぎて仕事になりません。

 

作業内容にもよってきますが、シャープビス、スリムビスの活用よりも下穴を空けた作業よりも個人的におすすめしたいのは若井産業から出ているデカバというビスの活用をおすすめします。

 

若井産業のデカバの活用

 

デカバという商品名の由来はビスの先端部分が広角刃になっていて硬質、軟質材の繊維を鋭くカットしていきます。この先端形状が大きい刃に例えられてデカバという名前が付いたみたいです。

 

この若井産業から出ているデカバは木割れ防止効果も高いのですが、食いつきやビスの入りやすさにも優れていて日頃からコーススレッドをメインで使っている大工さんが、このデカバを使用してしまうとやみつきになります。

 

現在、安価なコーススレッドが大工さんが使用するビスの主流になっている中でコーススレッドではなく若井産業のデカバじゃないとなりませんという大工さんも結構おられます。

 

若井産業の営業マンに聞いてみても全国的にも根強くデカバファンの大工さんは存在しているようです。

 

*参考
若井産業 デカバ718057T 1箱(775本)

 

最後に

 

木材にビスを打つ作業はいろんな場面、いろんなケースが存在しますので、ビスの種類を変えたほうが良いのか、下穴を空けた方が良いのか一概には言えませんが、木割れさせたくない、木割れさせたら絶対にダメというケースはかなりな確率で出てくるかと思います。

 

その時に選択肢として出てくる方法は限りなく今回の方法のどれかになってくるかと思いますので木割れ防止で困っている方の参考になれば良いなと思います。

 

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冨木健児
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