皆様、「ガラリ」と聞いてピンときますでしょうか?
「そんなもんわかるよ!!」と思われた方は建築現場で長年作業されている方や空調、電気関係の工事をなされている方かと思います。
「ガラリってなんですか??」と思われた方はこれから建築現場の事を知っていこうと思われている方ではないでしょうか?
ガラリとは?
ガラリは外気を取り入れ、もしくは排気することを目的とした金属製の固定されたブラインドです。これは建築物の扉、窓、壁に取り付けられ、内部が見えない構造となっています。構造上、ガラリが使用される部屋は外気とほぼ同じ温度であり、また台風など風雨の強いときには雨水が侵入してくるなど半屋外的な環境となります。雨水の侵入をさせたくない場合は、それに対応したタイプの物もあります。ガラリは主に、コンプレッサーの様に給気、排熱を必要とする機器を設置した機械室に使用されます。もし、ガラリの部分に外部の粉塵の侵入を防ぐためのフィルターがある場合には定期的な清掃、管理が必要となってきます。フィルターが目詰まりをすると室内の空気は滞留、コンプレッサーは熱を排気することが出来なくなり、最終的には温度上昇により機器の停止の危険性があるからです。
引用元:大規模修繕工事の進め方
http://www.daikibo-jp.com/dictionary/?p=304
簡単に言うと換気ガラリとは、お風呂場等換気が必要な部屋の中と外を繋ぐ換気口の屋外側に取り付けるフードのひとつです。もっと簡単に言うのであれば換気口のエンドキャップ、目隠しみたいなものです。
サッシ等の外部から内部を見えないようにする為の格子や目隠しもガラリと呼ぶ事がありますが、一般的にはこの場合、「ルーバー」と呼びます。
室内の悪い空気と室外のきれいな空気を入れ替える為の換気口のフードがガラリですが、もっと詳しく専門的に知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
*参考
引用元:一般財団ベターリビングHP
http://www.cbl.or.jp/info/file/kanki-m3.pdf
一昔前であればプラスチック製のちょっと古臭いガラリしかありませんでしたが、最近ではガラリデザイン性もかなり良くなって素材もステンレス製が主流になってきています。
単なるガラリのものから外部の雨水やゴミが入らないようになっているフード付きのガラリもあります。
換気口のサイズに合ったガラリを選びましょう
住宅に住んでいる方からすれば一切関係ないですが、取り付けされる方はガラリのサイズと換気口のサイズが合ったものを選ぶように注意しましょう。
日頃から建築現場に関係されている方であれば常識的な話しですが、ガラリのサイズも換気口のサイズに合うように各サイズラインナップされています。
現在の一般的なサイズは150ほどのサイズかと思いますが、中には換気口のサイズがちょっと小さい場合やもっと大きい場合が存在します。更に換気口の出し方によってガラリの取り付けが出来る形状と出来ない形状が出てきますのでご注意ください。
一般的なガラリをご紹介しますので参考にされたい方は是非参考にしてみてください。
*参考
ノグチ 匠力 ステンレス丸型フード付きガラリ ダンパ無し 径150mm(1個価格) MGF150
株式会社更科製作所 フード付きガラリ 角型 TRシリーズ 低圧損タイプ Φ150 TR-150SM-T ノック式ビス穴
住宅の建築現場に携わる大工さんや電気屋さん、サイディング屋さん等多くの方が関わりあってくるものかと思いますのでご存知ない方は参考になってくれれば幸いです。