「ゼットソー265って、直線専用じゃないの?」
そう思う方は少なくありません。
いや、正確には私自身もそう思っています。

確かにゼットソー265は、切れ味の軽さと高い精度から“直線切りを最も得意とするのこぎり”です。

しかし実は——
「ゼットソー265で曲線を切る」というワザは、一般的ではないものの、現場の職人さんが“どうしてもジグソーを使えない場面”などで実際に使っているテクニックがあります。

ポイントを押さえれば、無理なく安全にカーブを作ることができる“応用的なのこぎりの使い方”なのです。

ゼットソー265が曲線切りに対応できる理由は、刃が薄く材料への抵抗が少ないこと、微妙なライン調整がしやすいこと、そしてコントロールしやすい軽いタッチにあります。
もちろん、大きなRや複雑な曲線は難しいものの、緩やかなカーブやR加工程度なら十分に現実的です。

この記事では、そんな“あまり語られることのない実用テクニック”を、DIY初心者〜中級者の方でも真似できるよう、手順・コツ・注意点をわかりやすくまとめました。

*今回紹介する方法は、あくまで急場を凌ぐような緊急手段に近い方法です。
仮に時間などの余裕があるのであれば、曲線切り用ののこぎりであったり、ジグソーを使って曲線を切ることをおすすめします。

 

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1. ゼットソー265で曲線を切るときの基本ポイント

DIY初心者におすすめはゼットソー265

ゼットソー265で曲線を切る場合、ジグソーのように“機械任せでスイスイ曲がる”わけではありません。
手ノコならではのコントロール法を理解しておくことで、想像以上に滑らかなラインを作ることができます。

以下の3つは、現場の職人さんも意識している基本動作です。

✔ ポイント①:切る前に“ケガキ線を太め・濃いめに描く”

曲線は直線以上に視線移動が多く、ラインを見失いやすいのが最大の難点です。
そのため、普通の鉛筆線よりも やや太め・濃いめ のガイドラインが適しています。

特におすすめは、

・ 極細マジック

・ シャープペンより視認性の高い2B以上の鉛筆など、線が消えにくくハッキリ見える筆記具。

カーブは「見えるか・見えないか」で精度が大きく変わるため、ケガキの段階が成功の半分を左右すると言っても過言ではありません。

✔ ポイント②:一気に切り進めず、刃の角度を“小刻みに調整”する

ゼットソーで曲線を作るコツは、
曲線を直接切るのではなく、細かい直線の積み重ねで“曲線状に見せる”という発想です。

カーブの方向に急に曲げようとすると、刃が食い込んで進行方向を制御できなくなってしまいます。
そのため、

1〜2cm切る
→ 刃をわずかに振る
→ また1〜2cm切る

というリズムで、少しずつカーブへ近づいていきます。

つまり、カーブを描くのではなく “カーブに見える直線の連続” を作る技術
これが手ノコで曲線を切る基本の考え方です。

✔ ポイント③:強く引かず、あえて“軽いタッチ”で扱う

曲線切りで最も失敗しやすいのが、力みすぎて刃が思わぬ方向へ逸れることです。
しっかり切ろうと思って力を入れるほど、ラインから曲がらなくなってしまいます。

ゼットソーは刃が薄いため、軽く引いたほうが進行方向を変えやすく、調整幅が広くなる のが特徴です。

・ 力を抜いて柔らかく引く

・ 刃先の進行方向だけを意識

・ 「切っている」のではなく「削っている」ような感覚

これらを意識するだけで、カーブの仕上がりが驚くほど安定します。

 

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2. 【実践ステップ】ゼットソー265で曲線を切る方法

直線だけじゃない!ゼットソー265で曲線を切る方法

ゼットソー265で曲線を切るときは、“力ではなくコントロール”が仕上がりを左右します。
ここでは、初心者でも再現しやすいように、各工程を細かく解説します。

STEP1:曲線ラインをしっかり引く(太め・濃いめが基本)

まず最初に行うのがケガキ線(ガイドライン)の作成です。

● なぜ太め・濃いめが良いのか?

曲線切りでは、常にラインを追い続ける必要があるため、視認性が悪いと途中で見失い、ラインが波打ってしまいます。

● おすすめの書き方

・ 極細マジックで“しっかり見える線”を引く

・ 鉛筆なら2B〜4Bの濃い芯を使う

・ 誤差を防ぐため、カーブの始点と終点を明確にマークしておく

● スタート位置の工夫

ゼットソーは “浅い角度のほうが切り始めやすい” ので、最初の切り込みが自然に入る位置を確保しておくと失敗が少なくなります。

STEP2:材料の端から入れ、まず“まっすぐ5〜10mm”切る

いきなり曲げようとするのは一番の失敗原因です。
まずは 直線で5〜10mmほど切り進め、刃の通り道(ノコ目)を作ることが重要です。

● なぜノコ目が必要なのか?

・ 刃が安定し、ブレを抑えられる

・ 曲げたい方向へ刃をコントロールしやすくなる

・ 材料に対して“刃が決まる”のでスムーズに入っていく

この最初の数ミリが、後の曲線の滑らかさを大きく決めます。

STEP3:刃を曲線の方向へ“少しずつ”傾ける

ゼットソーで曲線を切る最大のポイントがこの工程です。

● 基本動作

1. 10〜15mm 切る

2. ほんの少し刃の角度を変える

3. これを繰り返す

● 重要なコツ

・ 無理に曲げようとせず「徐々にカーブに近づける」気持ちで

・ 刃を傾ける動きはほんの数ミリ単位で十分

・ 力を入れすぎると刃がラインに引きずられて曲がらない

● イメージとしては?

機械のジグソーのように“曲がる”のではなく、小さな直線の集合体で、結果的に曲線に見える形を作る という考え方です。

STEP4:カーブ外側へ“逃げ切り(relief cut)”を入れる

より滑らかな曲線を作りたい場合に使う、職人の裏技です。

● relief cut とは?

カーブの外側(不要部分)に”短い切れ込み”を入れることで、刃がスムーズにカーブ方向へ向けるようにする補助カットのこと。

● これを入れるメリット

・ 材料が抵抗せず、刃が無理なく動く

・ ラインが波打ちにくい

・ 無理な力を使わずに自然なカーブが作れる

特に半径の大きいカーブでは効果絶大です。

STEP5:最後はヤスリ・サンドペーパーで形を整える

手ノコの場合、どんなに上手く切れても“完璧な曲線”にはなりません。
最後の調整で 仕上がりの美しさが決まります。

● 整え方のポイント

・ 120番の紙やすりで大まかにラインを整える

・ 240〜320番で表面を滑らかにする

・ カーブの内側はスポンジタイプのサンドペーパーが使いやすい

曲線は削りながら形を整えることで初めて完成します。

 

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3. ゼットソー265で曲線切りできる範囲

直線だけじゃない!ゼットソー265で曲線を切る方法

ゼットソー265は直線切りを得意とするのこぎりですが、刃が薄く操作性が高いため、条件が合えば曲線切りにも十分対応できます。
ただし、切れる曲線の限界や、どんな木材に向いているかを理解しておくと、失敗を避けやすくなります。

✔ できる(おすすめの範囲)

・ ゆるいR(半径150mm以上)
このくらいの大きなカーブなら、刃の方向転換が無理なくでき、ラインも安定します。

・ 円弧・ゆるやかな波形ライン
直線の連続で曲線を構成できるため、比較的滑らかな仕上がりにしやすい範囲です。

・ 角のR落とし(R20〜R50)
四隅を丸めたいときなど、ちょっとしたカーブなら操作しやすく、DIYでもよく使う加工です。

・ ベニヤ・杉材・SPFなどの柔らかめの材
刃が入りやすく、抵抗も少ないため曲線を描きやすい。特にSPFなどは初心者にも扱いやすい素材です。

✔ できない/向かない(失敗しやすい範囲)

・ タイトな円(半径50mm以下)
刃の長さと厚さ的に、急なカーブを描くと刃が噛み込みやすく、ラインも大きく乱れがちです。

・ 厚い集成材や硬い広葉樹(オーク・ブナなど)
抵抗が大きく、曲線で方向転換しようとすると刃が思うように動かず、切断面も荒れやすくなります。

・ 大きな曲線の連続カット(S字ラインなど)
方向転換が多い曲線は、手ノコでは制御が非常に難しく、精度も落ちやすい範囲です。

まとめると、

「軽い曲線」+「薄め・柔らかめの木材」

この組み合わせがもっともスムーズで失敗しにくく、ゼットソー265の性能を活かしやすい条件となります。

 

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4. まとめ

 

ゼットソー265は直線切りが得意な手ノコですが、刃の薄さ・操作性の高さを生かせば、軽い曲線は十分に可能です。

・ 刃を小刻みに振りながら進める

・ 外側に逃げ切りを入れる

・ 最後にヤスリで整える

という3点を押さえれば、初心者でも挑戦できます。

 

*ゼットソー265で真っ直ぐ切るためのコツを詳しく知りたい方はこちら:
ゼットソー265で真っ直ぐ切るためのコツ5選(初心者でもできる)

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冨木健児
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