先日、私どものお客様のひとりからマックスのエア工具(50㎜用の常圧の鉄砲でした)が壊れたから修理見積りをして欲しいという連絡がありましたので修理品のエア工具を現場に引き取りに行きました。
現場に行ってお客様からエア工具を回収して、症状を確認してマックスの担当の方に連絡して引き取ってもらいました。
金物屋さんや道具屋さんの中には稀にご自身で修理されるお店があるようですが、私どもでは正直修理できませんし、やらない方針です。
私どもで修理をやらない理由
理由としては2つありまして
1つ目は自分に電動工具、エア工具を修理できるだけのノウハウが無い事。
このノウハウを時間を掛けて聞いたり、実践すれば少しずつノウハウは付いてくるとは思うのですが、そのノウハウを完全にマスターするのにどれだけの年数を要するのかは未知数であり、かなり時間を要する事は想像ができます。
なので電動工具、エア工具の修理のノウハウを身に付ける事に時間を割くよりは違う事に時間を割いた方が良いという考えから私どもでは修理していません。
2つ目はメーカーに修理を出した方が色んな意味で間違いがないからです。
「餅は餅屋」とはよく言いますが、メーカーに修理を出せば自社の工具なので修理をする上でのポイントも把握していますし、壊れやすい部分も理解しています。
仮にメーカーに出した修理品が修理したけど直っていないとなると改めてメーカーが責任を持って修理をしてくれますので安心して対応できます。
私どものお客様も知ってか知らずかは解りませんが、私が修理をするんじゃないよねと念を押されたりします。(私が修理するとなると不安なんでしょうね・・・。)
各メーカーの担当者も修理対応は弊社にさせてくださいというスタンスなのでお任せしています。
以上の2つが私どもで修理対応しない根本的な理由なのですが、当然ですが、デメリットの部分もあります。メーカーに一度預けるという事はその場での対応が当然出来ませんし、納期に関しても時間が多少は掛かります。
よほどの緊急の修理でマキタであれば大工さん、職人さんがマキタの営業所に直接持って行ってその場で修理してもらうなんて事も稀にあったりしますが、この点はお客様に100%の満足をさせてあげれていないなと感じる部分です。
話しは戻りまして数日後にマックスから修理見積りのFAXが届きました。そのFAXには4万円に近い金額の見積りが記載されていました。
マックスの担当者いわく、今回のエア工具は根本的にガタが来ていてメーカーの見解としては買い替えた方が良いのではないでしょうかという見解でした。
嘘を言う訳にもいきませんのでお客様に金額とその旨を説明するとちょっと予想外な回答がきました。
修理の値引き交渉!?
見積り金額が高いと言われる事は準備していたのですが、値下げをしてくれと言われました。
なんでも、このエア工具は知り合いからのもらい物らしく、一回も修理せずに新しいエア工具に買い替えるのはちょっとできないという事でした。
かといって修理価格を「はい、わかりました。」と値段を下げれる余地もありませんし、とりあえずマックスの担当者に相談してみました。
マックスの再見解は一部、消耗品関係が破損ではなく劣化しているものがあってこの劣化している部品を交換しなければ1万円ほど値段は落とせます。ただしメーカー保証はできませんという見解が出てきました。
お客様の立場も理解できますが、メーカーの言い分もごもっともなお話しで私どもとしてもお互いの言い分をお伝えしていくしか方法がありません。再度お客様にその旨を説明するとお客様からそれで良いというご返事を頂きました。
個人的な意見としてはプロが修理見積りを出したものをメーカー保証を無くしてでも価格を落として修理するというのは非常にリスクがあるとしか思えないのですが、それでもオッケーというお客様も今回のようにいますので、人の価値観というのは人それぞれ違うなとその時は実感しました。
最後に
私どものお客様に満足のいく対応が出来ているかは本音の部分はわかりませんが、修理品の回収に現場まで引き取りに行きますし、一番の緊急事態に備えてエアコンプレッサの代替え機も私どもで用意してありますし、出来る限りの対応は日頃から行ってきているつもりです。
他社の金物屋さんや道具屋さんの中には自分の所で買った電動工具、エア工具じゃないと修理対応しませんなんていうお店もあるみたいですが、私どもでは電動工具、エア工具に限らず「何か」を私どもで購入して頂いている方は基本全ての方がお客様だと思っていますので、私どもで購入していない電動工具であってもエア工具であっても修理対応はしています。
その全ての対応が正解なのか不正解なのかは解りませんが、出来る限りの対応はしていますので石川県金沢市周辺で私どもで修理をお願いしたい、修理見積りをお願いしたいという物好きな方がいらっしゃいましたら一度お声を掛けてみてください。